しゅる、と胸元のリボンがほどけていく。
シルクサテンの擦れる独特の音が耳につき、
服を脱がされる、という自覚が初めてわいた。
わずかな開放感を得た首元は、
ブラウスのボタンを外されてさらに自由になる。
一番上の首に近い部分。二番目。三番目。
指の感触はお腹の辺りまで下りてきて、一度止まる。
そうして、プレゼントの包装を解くようにブラウスの前を開いた。
【エリ】
「……っ……」
はだけられた胸元に冷たい空気が触れる。
息が苦しくなり、音をたてないように深呼吸した。
ブラウスの下にはビスチェをつけていた。
体の線が出るような服は滅多に着ることがなく、
コルセットはほとんど着けたことがない。
まだ素肌ではない、という思いと、
下着を見られてしまったという思い。
安堵と恥ずかしさがない交ぜに訪れ、胸の高鳴りを激しくする。
【エリ】
「あ……」
ディートリヒの手が触れてくる。
下着の上から左の乳房を包み込むように覆われ、
軽く潰すように押し上げられた。
そのまま、ゆっくりと混ぜるような動きで動き出す。
※素材はいずれも開発中のものとなります。