CLICK

【薫】 「──見ろ流星、人が落ちてくるぞ」 【流星】 「そ、そそそ、そんなこと言ってる場合じゃない! クッション! 薫ちゃんクッションどこ!?」 【流星】 「そうだ、布団! 布団ならあるでしょ薫ちゃん!」 【薫】 「短時間で布団みたいに重たいものを ここまで持ってこれるか」 このまま落下してあの人たちにぶつかったらどうなるか、 考えるまでもなかった。 【茉莉花】 「こういう時は、減速の魔法……えいっ」 胸の前で手を握り、魔法を唱えた。 サナの報告書の通り、地球でも魔法は使えた。 少しずつ落下が遅くなっていく。 【薫】 「見ろ、まるでパラシュートをつけたみたいに、 ゆっくり落ちてくる……」 【流星】 「本当だ。あれなら何とかなるかも」 【茉莉花】 「ねえ、ふたりとも! 受け止めて〜!」 真下の二人に呼びかけた。 【薫】 「任せろ。受け止める!」 【流星】 「お、オレも手伝うよ!」 その時、たしかに2人と目が合った。 【茉莉花】 (あっ……これが、地球の男の子……) このまま名も知らぬ2人の腕に受け止めてもらい、 見事に着地する……予定だった。 〜〜〜〜〜〜〜〜続きは本編で〜〜〜〜〜〜〜〜