『神サマなんて呼んでない!』感想キャンペーン開催!

【プレゼント内容】

ご応募された方の中から、10名の当選者に下記のプレゼントのどれかが当たります。

・『神サマなんて呼んでない!』SD缶バッジ(当選者全員にお送りします)
・メインキャスト様3人の寄せ書きサイン色紙(当選者の中から1名)

 

【キャンペーン受付期間】

2017/02/24(金)~2017/03/24(金)23:59まで

 

【応募方法】

①Kalmia8の公式Twitterアカウント @Kalmia8info をフォローしてください。

#かみよん感想のハッシュタグをつけて、『神サマなんて呼んでない!』の感想を呟いてください。

③また、キャンペーン告知ツイートのRTも、1回分のご応募としてカウントいたします。

↓こちらのツイートをRTで、応募1回分にカウント!

 


④期間終了後、当選者の方にDMいたしますので、返信DMにて賞品の発送先をおしらせください。

・応募の呟きに対して、Kalmia8公式アカウントでのRTや、Kalmia8スタッフからのリプライを差し上げる場合があります。
成人向けのシーン&過剰なネタバレとならない範囲に限りまして、ゲーム画面のスクリーンショット付きツイートなども問題ありません。

(上記太字に抵触する感想が見られた場合は、応募を取り消させていただく場合もございます)

※ご応募の確認&カウントには、Twitterの検索機能を使用します。非公開アカウントからの応募は確認できないため、無効となります。
※感想ツイートによる応募は、期間中、毎日1回の応募が可能です(最大で29回!)。同じ日の間に、ハッシュタグ付きで2回以上呟いていただいた場合、1回分の応募としてカウントいたします。

 

ご応募お待ちしております!

オリジナルSS『春祭り』

「ならぬ! 神社へ行くことは許可できぬ!」
「なによ、ちょっと近所の神社の祭りを見に行くだけじゃない!」
私を子供の姿にした守り神サマが、また行動に待ったをかけてくる。
私の身の安全を考えて行動してくれているのはわかるけど、束縛がここまで強いとさすがに反発をせざるを得ない。
「神寄せであるおまえが神社へ行くなど、丸腰で戦場へ行くようなものではないか。この国には八百万の神サマがいるとされているのだ。神社になど行っては、どんな神サマがおまえに寄って来るかわかったものではない」
「でも神社なんてどこにでもあるじゃない。そんなのに近づくことまで禁止されたら、私はどこにもいけないじゃない!?」
「ああ、だから昔から極力おまえを神社へ近づかせないようにしてきたのだ。前に神社であの狸の恨みを買ったりして、危険が多いことはわかったであろう」
「それはそうだけど……」
子どもの時、神社で出会った神サマにあることをしたせいで、私は恨みを買うことになった。
でも、あれに関しては色々あって、最後には良い結果になったわけなんだけど。
「だいたいおまえ自ら行かなくても、鈴芽などに行かせれば良かろう。なんのためのアシスタントなのだ」
「私は自分の仕事に関することはなんでも自分でやるようにしているの。そういうタイプの人間だって、いつも傍で見ていたんだからわかるでしょ」
「ならぬものはならぬ! 大人しく言うことに従うが良い!」
「うー……」
現在、私はとある代理店から祭りのポスターのデザイン依頼を受けていて、その資料を集める必要があった。
そこで近くの神社で奉納祭が行われることを思いだし、取材も兼ねて行きたいと碧依に相談したら、この返事だった……。
そりゃ、鈴芽ちゃんに行ってもらう手もあるけど、そうなると具体的な指示を出さないといけないし。
今のところイメージが固まらないから、実際に祭りに参加することでそれを固めたいと思っているのに……。
「別にいいだろう、神社の祭りに行くぐらい。近所なんだし」
「あ、コータ君……」
いつの間にか大学から帰ってきたコータ君が話に入ってきた。
どうやら私の味方をしてくれるようだ。
「仕事に必要だって言ってるんだから行かせてあげろよ。不安なら貴様が傍で守ればいいだけの話じゃないか」
「だめだ。守り神として、俺にはこいつの安全を守る義務がある。口出しするな、小僧!」
「わかった。だったら、僕がこの人を守る。一緒に神社へ行きましょう!」
「じゃあ、お願いしてもいいかな、コータ君……」
「ふざけるな小僧! おまえと一緒になど行かせるか! 俺と行くぞ!」
「え、えっと……」
なんだかよくわからないけど、いつの間にか行く流れになったみたい……。

 

「うわあ、賑やかねー」
結局、コータ君が強く説得してくれて、私は近所の神社で開催中の奉納祭に行くこととなった。
「さてと、写真を撮って回ろうかな。やっぱり神社だから、お社からかな
「おい、あまり近づくな。中の神サマが、おまえに寄ってきてしまうであろう」
「いや、でも近づかないと撮影できないし……」
「そうだ。ここの神サマがどういうものかは知らないが、今日ばかりは祭りで忙しく、神寄せに構うどころではないだろ」
「愚か者。
ああ、空気が悪い。周りが見ているのに。
なんとかしないと。
「じゃあ、とりあえず出店の写真を撮ろうかな」
「む、なんだあれは?」
「あ、本当だ気になる。なんかお侍さんみたいな人が立っているね?」
模擬刀を持ったお侍さんが、明るい声で流暢に話している。
大道芸かなにかだろうか?
「さあさ、お立ち会い。このガマの油を取るには四方に鏡を立て――」
「ああ、あれはガマの油売ってやつですね」
「ガマの油売……。時代劇なんかに出てくる?」
「そうです。さすがの名調子ですね」
「ふーん」
なんだか面白そうね。でも、神社には資料用の写真を撮るために来たわけだし、他のところを見て回ろうかな。
「…………」
と、思ったら碧依が立ち止まって食い入るように見てるし。
何百年も生きているはずなのに、この大道芸は見たことがないのだろうか。
「なんということだ……。あの膏薬、ぜひ手に入れなくては!」
「は、はい!?」
真剣に見ていると思ったら、碧依がいきなり叫びだした……!?
「何をぼやぼやしている、早く買うのだ! あそこまで傷口が見事に塞がる膏薬など、神サマの俺ですら見たことがない! 絶対に手入れるのだ!」
「いやあの……」
傷口が塞がったって、刀に塗っていた紅が消えただけだし。
嘘が前提でやっている大道芸で、ガチで騙されるって……。
「落ち着け、碧依。あれは軟膏を模した別のモノで薬でも何でもない。ましてや、ガマの油から抽出されたものでもない!」
「いいや、神サマとしての俺の勘が告げているのだ、あれはすごいものだと! いくらだ、いくら出せば良い!」
「だからあれは薬でも何でもないと言ってるだろうが! いい加減にしろ!」
「ちょ、ちょっと二人とも騒がないでよ!」
うわ、周囲の人たちがポカーンとこっちを見ている。
このままだと、私までおかしい人間だと思われてしまう。
(黙っていなくなっちゃお……)
私は取材のためにここへ来たわけだし、たくさん写真を撮らないと。
決して、同類に見られたくないとか、そういうんじゃないんだからね。
……。

 

(よし、これだけあれば十分かな)
色んな出店や、ご神体や、神輿などたくさんの写真を撮って回った。
そうしているうちに、依頼されているポスターのデザイン案も浮かんで来た。
ほらね、やっぱり自分の目で見ることが大切なのよ。
(さて、二人のところに戻ろうかな。さすがにもう喧嘩は終わっていると思うけど……)
今ごろいなくなった私に気付いて、探し回っているかも知れないな。
まあでも、神サマらしきものにも遭遇しなかったし、平和な感じで取材は終わりそうだ。
『ああ〜愛しき君よ〜♪ あなたは今どこにいる〜♪』
あれ、誰か歌ってる……?
神社に相応しくない、無駄にソプラノの聞いた美しい歌声が聞こえてくる。
誰がこんな声出しているのか気になるところだけど、こんな場違いなところで歌っている段階で、明らかに関わっていけない気がする。
ここは無関心を装いそっとこの場を去るのが懸命だろう。
「!? 君はもしかして、神寄せなのかい!?」
「うあっ」
向こうの方が私に気付いてしまった。
私が神寄せだってわかるってことは、今話しかけてきたのは間違いなく神サマ……。
碧依やコータ君がいないのに勝手に神サマと話すのはどうなのかって感じだけど、こうなってはもう相手するしかない。
「ハ、ハロー。あなたは、神サマなんですか?」
「うん、そうだよ。僕は神サマだ」
「うわ、これまた美形……」
神サマには美形しかいないと聞くけど、その中でもこの神サマは特にそう感じる。
「ああ! 会いたかったよ、神寄せ!!!」
「うあ、ちょ、ちょっと!?」
な、なにこの男、いきなり肩とか掴んで来て。
ていうか、今私子供の姿なわけで、そんな私に欲情するとか、この神サマかなり変態……。
いや、違うか。きっと、この神サマも私を利用して格を上げようとしているのよね。
「ちょ、ちょっと私を伴侶にして自分の格を上げようとしているのなら無駄だから。私はそんなのにもう騙されないし、何より怖い守り神が黙ってないんだからね」
「格を上げる……。違うよ、僕はそんなつもりなんてない」
「じゃ、じゃあ何なのよ。いきなり肩を掴んでくるとか、失礼でしょ!」
「……僕はこうして、ずっとまた神寄せが誕生するのを待っていたんだ」
「え……?」
「なぜなら、僕がかつて愛した人もまた、神寄せだったからだよ!」
「かつて愛した人……?」
つまり、この神サマは私の他に神寄せを見たことあるってこと……?
でも神寄せって、何百年に一度しか誕生しないんじゃ……。
「おい、おまえ何をしている!」
「その人から離れろ、アヤカシ!」
「げっ、コータ君、それに碧依っ」
何とも言えないタイミングで二人が現れてしまった。
これはまた揉めそうだ……。

 

「だから神社に行くことは反対だったのだ。このような不埒な神サマが現れたではないか」
「いや、でもこの神サマはそういうのじゃないみたいよ。なんでも過去に他の神寄せに会ったことがあるとか」
「他の神寄せに会ったことがある……?」
「それはつまり……おまえは少なくとも数百年は生きている神サマだということか?」
「そうだね。もう生まれてから千年は経つかな……」
「それほど生きている神サマがなぜこのような神社にとどまっている。さっさと神上がりすればよいではないか」
「それは無理なんだ……。僕はまだ、この世界に未練を残しているから……」
「未練ですか……。それはどういう未練なんです、神サマ?」
「おい小僧。なぜ、そいつには敬意を払う……?」
「僕の未練……。数百年前まで遡るのだけど、どうしても引きつけられる女性に僕は出会ったんだ。僕はその時、神寄せなんて存在を知らなかったから、ただ自分が恋をしたと思ったんだ」
「まあ、神寄せに惹きつけられた神サマの中には、そういう勘違いをするものもいると聞くな……」
「そうなんだ。あんなに誰かに惹かれた記憶は、後にも先にもない。どうしても、あの時のことが忘れられず、こうして人間の世界に踏みとどまり続けているんだ」
「そうか。ならばこうして再び神寄せに出会えたのだからもう未練はあるまい。天界へ行って、大神にしかるべき地位を与えてもらうが良い」
「いや、だめだ。僕はどうしてもあの時出来なかったことを実現したいんだ」
「あの時できなかったこと……それはなんですか?」
「あの時、神寄せに引き寄せられた僕は、あの人にキスを受けることを望んだ。その時の思いが、どうしても胸の奥にこびりついたままなんだ」
「キ、キス……?」
「却下だ。さあ、今すぐ天界へ去るが良い」
「そうですね、丁重にお見送りさせていただきます」
「た、頼むよ。お願いだ。どうしてもあの時のしこりを、彼女に……新しい神寄せに晴らして欲しいんだ。そうすれば僕は、この神社を離れて神上りするよ」
「申し訳ないけど、私あなたとは出会ったばかりだし……。前に出会った神寄せがどういう人だったかは知らないけど、その代わりというのは違うんじゃないかな」
「そうか……そうだね……。わかった、僕はもう二度と会えないあの人のことを思いながら、ここで歌い続けるよ」
『ああ、愛しき神寄せ〜♪ もしこの声が届くなら、どうか僕の事を思って欲しい〜♪』
「むう、さすがは神サマ。美声だな」
「ありがとう。二番もあるんだよ?」
「ドヤ顔で言われてもどう答えて良いかわからぬは……」
「うーん……」
この神サマはこうして悲しい思い出と共にここで孤独に歌い続けるのだろうか。
それはやっぱりとても可哀想な気がする。
「私でなんとかできるなら、なんとかしてあげたい気もするけど……」
「なんだ。また顔だけで男に欲情したのか。まったく、おまえはどこまで言っても懲りぬ女だな」
「違うから。キスをするのはどうかと思うけど、なにか他の方法で未練を断ち切ってあげられないかなと思うのよ」
「そうですね……。神サマなんですから、術とかできるわけですし、なにか方法とかあれば……」
「……実は僕、魂と肉体を分離することができるんだ」
「え、それ本当ですか? 神サマって、そんなことまで出来るのですか?」
「歌声に魂を乗せて、誰かの肉体に入ることができるんだ。だから、この二人のうちどちらかの肉体を借りて、僕の未練を断ち切るのに協力して貰えないかな」
「なるほど。僕は祓い師ですから、天に還す役割は引き受ける義務がありますね。わかりました。どうぞ僕の身体を使ってください」
「待て、下心丸出しでは無いか、小僧! 神サマの身代わりで、この女のキスを受けようというのか!」
「なっ!? 僕に決して邪な気持ちはないぞ。ただ、純粋に困っている神サマを助けたいだけだ!」
「この女は我が伴侶。ここはこの俺が身代わりになるのが筋であろうが。他の者に肉体を貸すのには抵抗があるが、この際仕方あるまい」
「ふざけるな。アヤカシにキスなどやらせられるか! 僕の方が良いですよね!?」
「もう、揉めないの! えっと……キスって言うのはほっぺに軽くするくらいでもいいんですか?」
「ああ。神寄せのキスなら、それでも十分に刺激的だから」
「……じゃあ、ちょっと顔を私の方に持ってきてもらえます?
「これでいいのかい?」
「ちょ、ちょっと待って下さい! ダメですってば!」
「そうだ! また俺に男とキスする姿を見せる気か! ならぬ、絶対にならぬぞ!」
「わからないこと言わないの! じゃあ、本当にちょっとだけ……」
ちゅっ!
ああ、ほっぺにしてしまった。
この美しい顔に唇で触れるのは、それだけでドキドキしてしまう……。
「ああ、あの時できなかったことが実現出来たよ。この気持ちを歌にしながら、僕は天界へ行くよ」
『ああ、僕の麗しい妖精よ〜♪ どうか僕を幸せにしてくれた君に幸せが訪れますように〜♪』
……。

 

「……無事、神上りをしたようだな」
「本当に神寄せとキス出来なかったことだけが、心残りだったんだな……」
「そうね、神寄せに寄って来る神サマも色々なのね……」
「おい、キスを許したのは……決して、あの神サマに惚れたからとかではないであろうな?」
「いや、そういうんじゃないから。可哀想だと思っただけだから」
「本当ですね! 決して、誰にでもしてきたとかそういうわけではないんですね!?」
「いや、それは普段の私を見ればわかるでしょ……」
「それはそうですが……」
二人とも、不審そうに私を見ている。
そりゃ、目の前でキスされたら、色々言いたくなるのはわかるけど、もう少し私という人間を信用して欲しいというか……。
「……これでわかったであろう。こやつが神社へ行くとこういうことが起きるのだ」
「そうだな……。こういう神サマの住処に行くのは、当面控えた方が良さそうです」
「あのねえ……。まあ、資料も集まったし当分はこういうところへ来る予定はないけど……。でも、この国にいる限り、神社に近づかないとか無理でしょ……」
「では、これまで以上におまえを傍で守る必要があるな。これからはどんな時も傍にいるぞ」
「アヤカシがこう言っている以上、僕もあなたへの警護を強化する必要がありますね。もっとあなたの傍にいるようにしますね」
「わ、わかったからくっつかないでよ! 私みたいな小さい娘に大の男2人がくっついてるとか、間違いなく不審がられるから」
まったく、この神寄せのせいで、次から次へとトラブルに巻き込まれる。
……でも、こうして熱い気持ちを向けられるのは悪い気はしないかな。

 

マスターアップ告知ポストカード配布のお知らせ

『神様なんて呼んでない!』無事にマスターアップしました!
本日より下記画像の店舗様で、マスターアップポストカードの配布を行います!
裏面にはスタッフコメントなども載っておりますので、是非ゲットしてくださいね!

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『神サマなんて呼んでない!/ボッチムスメ×プロデュース計画。』缶バッジ発売のお知らせ

『神サマなんて呼んでない!/ボッチムスメ×プロデュース計画。』ステラワースオリジナル缶バッジが登場します!

ステラワース様店頭での稼働開始日は『神サマなんて呼んでない!』発売日の2月24日金曜日となります。

ゲームをお買い求めの際など、店頭でぜひ回してくださいね!

 

ステラワース様ブログ

http://stellaworth.blog.fc2.com/blog-entry-3936.html

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Cool-B vol72にて『かみよん』記事掲載!

2月3日発売のCool-B vol72(P22-P23、P96-P99)に、
『神サマなんて呼んでない!』の記事をご掲載いただきました。
オリジナルの描きおろしイラストや、書きおろしSS「神サマの熱すぎる愛」などがご覧いただけます!