2014年ホワイトデーSS
Kalmia8です。
阿由葉みおりさんからホワイトデーSSが届きました。
バレンタインSSを読んでからお楽しみください。
「バレンタインデーは酷い目に遭ったよ。 これは、彼女にたっぷりお返しをしないとなあ」 |
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「……なんだ悠人、おまえもか。 俺もあいつに何か仕返しが出来ないかと考えてるんだが……」 |
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「あの時は大変だった。 3日はベトベトが取れなかったぞ。 さすがのおじ様も怒るしかないねえ」 |
「これはこれは、真行寺家の皆様、こんにちは」 |
「葉山さん、こんにちは」 | |
「どうされたのですか? 本日はハッピーなホワイトデーだというのに」 | |
「……アンタだけやけにご機嫌なのが気になるな」 | |
「もしや、君だけ愛情たっぷりのバレンタインプレゼントを もらったなんて言うんじゃないだろうね」 |
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「ふふふ……よくぞ聞いて下さいました!」 | |
「まさか本当に?」 | |
「佳奈子さんは1時間以上私を走り回らせたあげく、 剥き出しにしたチョコレートを私の口の中に突っ込んだんです。 ええ、そりゃあもう、親の仇のごとく、 ぐりぐりと、ぐりぐりぐりと……」 |
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「……はい?」 | |
「そしてその後、『葉山のくせに、もらえるだけでも感謝しなさい』と 私を冷ややかな目で見下ろされたのです。 ああ……思い出しただけでも、ゾクゾクします……!」 |
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「……君は別世界の人だったのか」 | |
「理解できないな」 | |
「ホワイトデーには、『葉山司を1日虐めていい券』をあげるんです。 ああああああ、今から楽しみで仕方ありません! はあ、はあ、はあ……」 |
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「彼のことは放っておいて、僕たちだけでお返しを考えようか」 |
「……ぽぽぽぽぽぽぽぽんっ!」 | |
「はっ! この音は……!」 | |
「ひと~つ、人の気持ちを弄び」 | |
「出たな……!」 | |
「ふた~つ、不埒なことをし放題」 | |
「……ごくり」
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「みぃ~つ、醜い欲望の塊の男どもを」 | |
「おまえは……!」 | |
「退治てくれよう佳奈子侍!!」 | |
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「でたーーーー!!!」 |
「たくさんの男をひれ伏せる佳奈子さん…… 素敵です……! はあ、はあ、素敵……はあ、はあ……」 |
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「だから、これどう収拾つけるの!?」 |