2014年バレンタインSS
こんにちは、Kalmia8スタッフです。
阿由葉さん&ひよさんからバレンタインSSが届きました!
打ち合わせの際に飛び出したネタを元に合作したとのことです。
「続きを読む」をクリックしてお楽しみください。
…モ○ダーあなた疲れているのよ(笑)
|
「……まあ、お姉様が料理をする気になったのは
いいことだし、
今日はトリュフチョコレートの作り方を教えてあげる」
|
|
「よろしくお願いします」 |
|
「じゃあ、まずは生クリームを火にかけて、
温まってきたら……」
|
|
「ここで毒を入れるんですね?」 |
|
「は? う、ううん、
毒じゃなくて、刻んだチョコレートを入れるんだよ」
|
|
「そうですか」 |
|
「えっと……冷めてきたら、スプーンですくって
小分けにして冷蔵庫に。
あ、大きさは……」
|
|
「喉に詰まらせるぐらいの大きさですね?」 |
|
「は?
う、ううん、食べやすいように、一口サイズだよ」
|
|
「そうですか」 |
|
「……冷蔵庫で固まったら丸めて、
湯煎にしたチョコレートでコーティングしてから」
|
|
「毒をまぶす」 |
|
「そうそう、毒を……って、お姉様!?
さっきからどうしちゃったの!?」
|
|
「何がですか?」 |
|
「さっきから、誰かを殺しにかかってるとしか
思えないんだけど!?」
|
|
「……気が付いてしまいましたね。
かくなる上は、睦、あなたも……」
|
|
「ひと~つ、人の気持ちを弄び」 |
|
「ふた~つ、不埒なことをし放題」 |
|
「お姉様、こっちの世界に戻ってきてーーーーー!!!」 |
|
「……毒入りチョコは手に入れられなかったので、
別の方法を考えましょう」
|
|
「あれ、佳奈子ちゃん」 |
|
「丁度良かったです、悠人さん。
チョコレートをお渡ししたいので、こちらにいらして下さい」
|
|
「わあ、嬉しいなあ。……でも、君の前に敷いてある、
不自然な藁は一体何だい?
まるでそこに落とし穴でもあるような……」
|
|
「気のせいです」 |
|
「でも、どう見ても……」
|
|
「気のせいです。
もしかして悠人さんは私がチョコレートをお渡しするのが
迷惑なのですか? だからそんなことを……」
|
|
「えっ、いや、そんなことは!
君からのチョコは心から欲しいよ!」
|
|
「では、思い切り私の胸に飛び込んできてください」 |
|
「……わかった、行くよ、佳奈子ちゃーーーーん」 |
|
「ふう、1人目大成功。
次は……」
|
|
「よお」 |
|
「丁度良かったです、翔太さん。
チョコレートをお渡ししたいので、こちらにいらして下さい」
|
|
「な、なんだよ……どうしてもっていうなら、
もらってやるけど。
……でも、おまえの前にある紐はなんだ?
引っ張ったらいかにもタライが落ちてきそうな……」
|
|
「気のせいです」 |
|
「でも、どう見ても……」 |
|
「気のせいです。
もしかして翔太さんは私がチョコレートをお渡しするのが
迷惑なのですか? だからそんなことを……」
|
|
「バ、バカ、そんなこと言ってないだろう!
おまえからのチョコなんて……欲しいに決まってる」
|
|
「では、思い切り私の胸に飛び込んできてください」 |
|
「……わかった、佳奈子ーーーー!!」
|
|
「ふう、2人目も大成功」 |
|
「やあ、佳奈子」 |
|
「丁度良かったです、おじ様。
チョコレートをお渡ししたいので、こちらにいらして下さい」
|
|
「そりゃあ嬉しいねえ。……
でも、君の前にベタベタしていそうな物体はなんだい?
まるでトリモチのような……」
|
|
「気のせいです」 |
|
「いや、どう見ても……」 |
|
「気のせいです。
もしかしておじ様は私がチョコレートをお渡しするのが
迷惑なのですか? だからそんなことを……」
|
|
「な、何を言うんだ。
おじ様が君を迷惑に思うはずがないだろう?」
|
|
「では、思い切り私の胸に飛び込んできてください」
|
|
「……わかった、行くぞ、佳奈子ーーーー!!」 |
|
「3人目もバッチリでしたね」 |
|
「あ、佳奈子さん!」 |
|
「葉山さん、こんにちは。はい、これあげます。あまったので」 |
|
「ああああ、佳奈子さんから余り物のチョコレートを
頂けるなんて……!! ありがとうございます!」
|
|
「と見せかけて、ひょいっ」 |
|
「あっ!」 |
|
「どうしても欲しかったら奪ってごらんなさい。
ふふふ、あはははっ!」
|
|
「あ……意地悪な佳奈子さんも素敵……興奮します……
はあ、はあ、はあ……もっと意地悪して……
待って……待ってーーーー!!」
|
|
「ちょっと、これどう収拾つけるの!?」 |
→ホワイトデーSSへ進む